カップルでうまく話し合うために

 結婚契約書は、結婚する(している)ふたりが話し合い、合意をした内容を記載し、それぞれの署名捺印をして完成します。
 しかし、作成について、お互いに前向きに取り組むことは容易ではありません。積極的に結婚契約書を作り、安心感を得たい女性と、自由を好む男性というカップルが多いようです。

 そんな相手と結婚契約書を作るには、まず自分の意見を伝えるだけでなく、相手の気持ちを聞く姿勢が大切です。自分の希望ばかりを主張するのではなく、ふたりにとっての目標や最善の道しるべを探していきましょう。

「私は、夫婦の時間を大切にしたいから、まだ親との同居はしたくないの」
「そうだね、今は夫婦の時間を楽しみたいよね。」
「だけど、お互いの親は大切にしていきたいわ」
「じゃあ2ヶ月に1度くらい、実家に顔を出すようにしていこうか」
といったように、あなたの希望を伝えるとともに、相手の意見も取り入れていくと結婚契約書の内容も意外とすぐに決まるかもしれません。

 こうした話し合いを増やしていき、のんびりと結婚契約書を作るのもいいでしょう。契約書は、一度完成したから終了ということではなく、「子どもが産まれた」「家を買った」など、その状況に応じて、『更新』していくものです。5年ごとに更新するなど、ルールを決めておくのもひとつの方法です。